きらきらひかるひと

番号1938
分野油彩等平面
作家名近藤亜樹 コンドウ・アキ
作品名カナキラキラヒカルヒト
制作年2020
寸法縦:41.0cm 横:31.8㎝
材質アクリル・カンヴァス
解説近藤は2017年に香川県小豆島に拠点を移すも、翌2018年、最愛の夫の急逝により小豆島を離れ、故郷札幌で子どもを出産した。生と死を同時に引き受けざるを得なかった経験を彼女は「肉体と精神が引き裂かれるほどの衝撃的な出来事」(文春オンライン、2020年5月9日配信)と語っている。
本作は「母子像」シリーズから派生した作品。ほかの母子像と同様に、本作の赤子の瞳も真っすぐこちらに向いている。「人間は死に向かって生かされているのですから、私は自分に与えられた心にあるしあわせに感謝して生きていきたい」(「高松市美術館コレクション+ 身体とムービング」図録、p8)と記す近藤にとって本作は、前作《おしるし》とペアとなる小品であり、命を繋ぐ一人として、命への限りない慈しみが感じられる。また、よどみない筆運びや明るい色彩が近藤らしく清明さがみなぎっている。

PageTop