おしるし
| 番号 | 1937 |
|---|---|
| 分野 | 油彩等平面 |
| 作家名 | 近藤亜樹 コンドウ・アキ |
| 作品名カナ | オシルシ |
| 制作年 | 2020 |
| 寸法 | 縦:116.7cm 横:91.0㎝ |
| 材質 | アクリル・カンヴァス |
| 解説 | 近藤は2017年に香川県小豆島に拠点を移すも、翌2018年、最愛の夫の急逝により小豆島を離れ、故郷札幌で子どもを出産した。生と死を同時に引き受けざるを得なかった経験を彼女は「肉体と精神が引き裂かれるほどの衝撃的な出来事」(文春オンライン、2020年5月9日配信)と語っている。 本作は、「生まれてこようとする力強い生命に励まされ、なんとか生きるために絵を描く日々」(同上)から近藤がたどり着いた「母子像」シリーズの一つ。「おしるし」とは、もうすぐお産が始まるというサインであり、大きく膨らんだお腹の女性はこれから始まる出産の不安というより、これまで大切に育んできた命との対面に期待と決意を見せているかのようだ。臨月の母子像自体が珍しく、また小豆島の経験を経て近藤が過去作品から大きくモチーフや画風を転換させた逸品である。 |