堆朱 魚籃観音 香合

撮影:高橋章

堆朱 魚籃観音 香合

作品名カナツイシュ ギョランカンノン コウゴウ
番号7396
分野漆工芸
制作年1921年
作家名神崎軒水 カンザキ・ケンスイ
材質
寸法高さ:3cm 径:8.4cm
解説堆朱の香合で、蓋に魚籃観音の図柄が描かれている。魚籃観音とは三十三観音の一つで、唐の時代の説話に登場する。魚を扱う美女が法華経など3つの経典を暗唱する者と結婚後まもなく没し、のちに法華経を広めるために現れた観音とされ、信仰の対象となった。本作では、海辺で珊瑚のうえに腰を掛ける観音とその傍に置かれた魚籃(魚を入れる籠)、そして経文のような文字と「軒水」の銘が緻密に彫刻されている。陸の部分は花を配した文様、海の部分は青海波が用いられており、側面には一文字の地文をめぐらしている。

PageTop