堆朱 華甲 香盒
撮影:高橋章
堆朱 華甲 香盒
| 作品名カナ | ツイシュ カコウ コウゴウ |
|---|---|
| 番号 | 7395 |
| 分野 | 漆工芸 |
| 制作年 | 1921年 |
| 作家名 | 神崎軒水 カンザキ・ケンスイ |
| 材質 | 漆 |
| 寸法 | 高さ:3.5cm 径:8.6cm |
| 解説 | 堆朱の香合で、蓋と身それぞれに多数の菊と蟹が緻密に彫刻されている。蓋の彫刻は手前から菊の花、葉、蕾と葉の三層構造になっており、限られた堆朱の厚みの中で立体感を的確に表現している。花の蕊(しべ)はそれぞれに様々な図案化された文様が彫られているが、その一方で花びらや葉の表現は写実的であり、葉の虫食いの表現に至っては、極限的な写実の技のみならず風雅な感覚も見出すことができる。身には多数の沢蟹が折り重なるように群れている様が彫刻されている。身の裏に「軒水」の銘。 |