讃岐彫 堆黒 香盒 忘貝圖

作品名カナサヌキホリ ツイコク コウゴウ ワスレガイズ
番号7362
分野漆工芸
制作年1931年
作家名川上石雲 カワカミ・セキウン
材質
寸法高さ:3.3cm 径:8cm
解説箱書表に「讃岐彫 堆黒 香盒 忘貝圖」と、箱蓋裏に「辛未葉月 石雲逸人」「象谷翁模」とあり、作品には「石雲」と彫りがある。玉楮象谷の「忘貝香合」を模して制作されたもの。象谷の作品は、朱漆を塗り重ね、その上に黒漆を五十回ほど塗り重ね、黒漆を彫り下げて、蛤に似た貝殻の形と「松山農 枩浦風 吹きよせは 拾飛天忍遍 恋忘貝」の十八字を彫り出し、朱の地に青海波が刻まれており、制作された18個にはそれぞれ「山」「風」「恋」などの隠し文字がある。将軍家や御三家などに献上されるとともに、弟子や後代の漆芸家たちにより模刻されており、石井磬堂や高橋皖山らも倣っている。

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