waiting for awakening -wall clock-

作品名カナwaiting for awakening -wall clock-
番号6939
分野立体
制作年2019年
作家名宮永愛子 ミヤナガ・アイコ
材質ナフタリン、樹脂、ミクストメディア
寸法縦:45㎝ 横:23cm 高さ:89㎝
解説本作品は、東アジア文化都市2018金沢「変容する家」で発表された「waiting for awakening -clock-」シリーズで、約7年ぶりの大規模個展「宮永愛子:漕法」(高松市美術館)にて新たに制作されたものである。古時計がナフタリンで象られ、その周りに透明樹脂が少しずつ流し込まれている。その痕跡として、側面にうっすらと透明な線が縦に走っている。長い歳月をかけて誰かの「時間」や「景色」を封印した作品は、まるで地層に眠る化石のようである。しかし、裏面には空気穴が施されており、穴を塞いでいるシール、すなわち、時の経過を止めているそれを剥がせば、再び「時間」が動きだす仕掛けとなっている。もしシールをはがしたならば、空気に触れたナフタリン製のモチーフは次第に昇華していき、最終的には、「不在の彫刻」へと変化する。

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