津波石

番号5043
分野写真・映像
作家名下道 基行 シタミチ モトユキ
作品名カナツナミイシ
制作年2015年-
寸法可変
材質DVD
解説下道は石垣–八重山諸島にある「津波石」を調査撮影した。かつての津波により打ち上げられた大岩「津波石」は、民間信仰のご神体や津波を伝えるモニュメントとして、また渡り鳥たちのコロニー(繁殖地)としてなど、様々な意味や価値を与えられながら存在している。ループ再生される各映像は、静かな時を刻む。その寄せては返す穏やかな波のような数分間の向こうには、巨石を打ち上げるほどの自然の猛威が横たわっている。不動の津波石が中心に据えられ、色彩が抜かれたモノクロ映像は静かに存在感を放つ。漂着時、それ以降の在り様、下道の撮影時、そして鑑賞時の現在が入れ子式となり、観覧者を過去現在、動静、聖俗といった境界へと連れ立ち、時空をつないで見せる。

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