TYPEWRITER

番号1930
分野油彩等平面
作家名日比野克彦 ヒビノカツヒコ
作品名カナタイプライター
制作年1982年
寸法102.5×131.9cm
材質アクリル、色鉛筆、墨・段ボール
解説イラストレーションはあくまでも印刷のための原画 (=フラットな画面)という意識が強かった当時、段ボールやわら半紙を切り貼りしたマチエール豊かなレイヤー構造を持つ日比野の作品は、 新鮮な感覚をもって受け入れられた。 日比野の作品を改めて眺めてみると、肩の力の抜き加減や“そのものらしさ”を捉える造形力の高さは容易に真似できるものではないが、当時は「段ボール少年」「夏休みの図画工作風」と、そのアマチュアリズム(作ることの純粋さ)が評価された。作品に登場する モチーフも、飛行機そのものでなく模型という副次的なイメージで、 日常に溢れていたスタジャン、 野球グローブ、タイプライター、手書きの英語などもアメリカ文化への楽観的な憧れが表れている。本作品はポップで軽やかな80年代初期の日比野の典型的なスタイルを示した作品といえる。

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