揺れる島
| 番号 | 1928 |
|---|---|
| 分野 | 油彩等平面 |
| 作家名 | 鴻池朋子 コウノイケ トモコ |
| 作品名カナ | ユレルシマ |
| 制作年 | 2011 |
| 寸法 | 135×175㎝ |
| 材質 | アクリル、墨、金箔、雲肌麻紙・木パネル |
| 解説 | 「私は日本という揺れる島に住んでいます」で始まる鴻池のステイトメント(2013年個展「Earthshine」)にあるように、本作は2011年東日本大震災を契機に制作されたもので、震災直後に「放射線の光という見えないナイフが常に飛び交っている」という作家のイメージが金砂子によって表現されている。その細やかな金の粒は見る角度によっては黒い影ともなり、また描かれた目の中心は地球の内核へと繋がる火山口のようにこちら側をみつめている。鴻池自身、実社会での経験と「絵の上の出来事」のずれを意識しつつも、人間中心の視点から逃れるべく、異界という「目に見えない世界」に関わる作品を制作することで、鑑賞者の身体感覚を揺さぶっている。 |