モウソウチク

作品名カナモウソウチク
番号6925
分野立体
制作年2014
作家名橋本 雅也 ハシモト マサヤ
材質鹿角、鹿の骨
寸法h44×23×34cm
解説橋本が鹿の骨を彫刻の素材とするのには鹿猟へ同行した経験が深く関係しており、橋本にとって鹿の骨や角から植物を彫ることは生命の痕跡を引き出すことである。一方で、本作にはその鹿猟の同行後、同じ山で自然死した鹿を見つけたことが関係している。そこは風が吹き抜ける気持ちのよい場所で、鹿が自身の死に場所を選んだように思えた。1年後、その鹿が白骨化しているのを見つけ、その骨から制作されたのが本作である。本作では竹の葉が風に靡(たなび)く様子が繊細に表現されているが、それは山中で橋本が感じたであろう風を思わせる。生の痕跡を追う橋本作品において、本作は自然の中で繰り返される死を感じさせる作品である。

PageTop