徒花

作品名カナアダバナ
番号6942
分野立体
作家名小野 耕石 オノ コウセキ
材質油性インク、セミの抜け殻、エポキシ樹脂
寸法h4×4×4cm
解説小野が削柱移植と呼ぶ手法による作品。本シリーズは《Inducer.03》のように動物の頭骨にインクを移植する一方で、本作のように小さなセミの抜け殻を支持体としたものも多い。抜け殻は白い樹脂でコーティングされ、そのうえに細かなインクの柱が密集して移植されている。2007年の犬島での展示「犬島時間」以来制作が続けられているこれらの作品は、削柱移植作品の中でも一つの作品群を成す。それらは《徒花》と名付けられ、地上で1週間程度しか生きられないセミの命の儚さを感じさせるとともに、瞳を付けられた姿は新種の生物のようでもあり今にも動き出しそうな生命感を感じさせる。

PageTop