竜の背中

番号1488
分野油彩等平面
作家名安藤正子 アンドウ・マサコ
作品名カナリュウノセナカ
制作年2007年
寸法120.3×130.0cm
材質油彩・板張りカンヴァス
解説あらゆる生命は、このひとつの星(地球)の表面に、真にしがみつくように生きている。しかもそれはほんの刹那のことである。それはあたかも一匹のくるくると廻り続ける「竜の背中」に、ちいさな人々が手を引かれて順序よく列に並んだ後、時間ごとに乗せてもらっているかのようなイメージとして結実した作品となった。旅先で見たモチーフとなった鹿は作者自身です。地面にぴたりと貼りついた草がちりばめられている。

ピタリと画面に張り付き自生するタンポポなど植物たち。それら装飾的な陽気さの中、二頭の鹿の背中が見える。眠りこけたその背中は弧を描き、永遠に回り続けるようにすら感じられる。「絵のイメージも生活の地続きで、最初も最後もない」という安藤。タイトルの「竜の背中」とはこの画面そのものかもしれない。「具体的かつ抽象的である」ともいえる本作のタイトルからイマジネーションを広げたい。(常設R2-1)

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