堆朱 御篳篥筥

作品名カナツイシュオンヒチリキハコ
番号7166
分野漆工芸
制作年1851年
作家名玉楮象谷 タマカジ・ゾウコク
材質
寸法縦:33.0cm  横:4.2cm  高さ:4.20cm 
解説京都興正寺門跡よりの注文制作。(註7)箱書裏に「弘化丁未冬創嘉永辛亥夏六月成 玉楮為参謹造」とあるので、弘化四(一八四九)年冬創めて作り出し、嘉永四(一八五一)年六月に完成して指し出している。当時の門跡は本寂上人。勤王護法で世に聞こえ、詞章に富み、風雅の道に通じていた。《篳篥》とは、雅楽に用いるダブルリードの気鳴楽器。西域に起源をもつチャルメラ系の楽器で、非常に大きな音が出る。これを収納する筥で、蓋が扇のようにスライドして開く。堆朱で卯の花と牡丹唐草を彫り表している。

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