積んである読みかけの本のように

作品名カナツンデアルヨミカケノホンノヨウニ
番号6140
分野立体
制作年1983年
作家名舟越桂 フナコシ・カツラ
材質楠に彩色、大理石
寸法48.0(W)×25.0(D)×80.0(H) cm
解説1977年函館のトラピスト修道院の聖母子像を制作依頼されたことから、舟越桂の木彫制作は始まるが、そのとき使用した楠がその後の基本素材となっている。81年の《妻の肖像》(この時はまだ目玉は入れていない)から現在のような半身像が制作されるようになった。眼には彩色されコーティングされた大理石がはめ込まれ、全体に限定した色彩が施された人物像は、伝統と現代的な感情が融合している。また、お腹のあたりまで伸ばして制作されていることにより存在感の強さが伝わり、その強さがあるから、悲しさも弱さも見るものに伝わってくる。

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