番号1159
分野油彩等平面
作家名瑛九 エイキュウ
作品名カナオンナ
制作年1949年
寸法縦:91.0cm 横:72.7cm
材質油彩・カンヴァス
解説瑛九の少年時代の最初の驚きは裸婦であった。瑛九が初めて裸婦を見たのは上京して画学校に入ったときで、裸婦とはこんなにも美しいものかと思い、今までたぶらかされていたような気がして茫然と、小麦色のしなやかでたくましい裸体に見入ったのである。自分でもこの美しい裸体を2、3枚油絵に描いてみたが、目で見た驚きはどうしてもキャンヴァスに写せなかった。そして美しい女学生などを見た日には、その美しさに陶酔したりしたが、それは決して現実的な問題にはならなかった。瑛九にとって美はいつでも幻影であった。

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