撮影:高橋 章
彫漆草花文様八陵食籠
| 作品名カナ | チョウシツソウカモンヨウハチリョウジキロウ |
|---|---|
| 番号 | 7006 |
| 分野 | 漆工芸 |
| 制作年 | 1957年 |
| 作家名 | 音丸耕堂 オトマル・コウドウ |
| 材質 | 漆 |
| 寸法 | 縦:28.0cm 横:28.0cm 高さ:11.0cm |
| 解説 | 色彩を用いた彫漆の食籠。八つに分けられた部分にはそれぞれ異なる草と花が交互に配され、柔らかな彫り口と相まって春の雰囲気を出している。黒漆と色漆の対比、白から藍に移っていく色調など色による表現がすばらしく、各所に併用された蒟醬も効果的である。従来、漆の色は基本的には黒、朱、緑、黄の4色しかなかったのだが、昭和に入ると、顔料の改良によって豊富な色彩が揃うようになった。音丸作品の特質は、新しい色漆による色彩表現の可能性を彫漆という技法において徹底的に探究し、その領域を大きく広げたところにある。 |