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刺子袢纏(源氏)

題名ヨミサシコバンテン(ゲンジ)
作者不明
時代江戸後期
解説江戸末期、町火消が火災現場で着用した刺子袢纏です。表地は紺色無地で、裏地には鶴と男2人が描かれています。江戸末期から明治期に歌舞伎や浄瑠璃で演じられた平家物語を母体にした源氏烏帽子折から、烏帽子を被っている男性の着物に笹竜胆が描かれていることから源頼朝、踏みつけられているのは平家一門です。天下泰平となり鶴が飛び立っています。町火消は、消火活動中は表地の無地柄で活動し(1830年代天保期に幕府から火事場で絵柄装束を着ることが禁止されました。)、鎮火後は裏地の絵柄を衆人観衆に見せて威風堂々引き揚げました。

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