紙本着色「耶馬溪真景図巻」 森寛斎筆(楢崎宗重コレクション)(部分1)

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紙本着色「耶馬溪真景図巻」 森寛斎筆(楢崎宗重コレクション)

元号年(時代)・月・日明治時代中期
登録・指定指定文化財
種別有形文化財(絵画)
ふりがなしほんちゃくしょく「やばけいしんけいずかん」 もりかんさいひつ(ならざきむねしげこれくしょん)
員数1幅
寸法縦 53.5cm
横 1110.0cm
所蔵者墨田区
資料所在地亀沢2-7-2 すみだ北斎美術館
解説 森寛斎(1814~1894)は、森徹山に師事し、丸山派の重鎮(じゅうちん)として活躍しました。門下に山元春挙、野村文挙があります。
 絵巻は、巻子(かんす)装で、大分県北西部の国指定名勝「耶馬渓」が描かれています。11mにも及ぶ長大な画巻は、随一の景勝といわれる競秀峰をはじめとして、川に沿い連なる山々を背景とし、途中に沿岸の集落や平地、そこに生活する人々などが微細な点にいたるまで終始丹念に描き込んであり、それらを遠近の巧みな構成で展開することにより、長さを感じさせず、見るものを画面に引き込みます。写生の重視や、西洋画の陰影法、立体描写を取り入れ、さらに情緒的な雰囲気を画面に表出する方法は応挙につながるものといえます。

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