墨堤の桜

墨堤の桜

登録・指定登録文化財
種別名勝
ふりがなぼくていのさくら
所蔵者墨田区
資料所在地向島2地先~同1-2桜橋付近~枕橋付近(1.3km)
解説 墨堤の桜は、四代将軍徳川家綱が常州桜川(現茨城県桜川市)の桜を選んだことに始まり、後に八代将軍徳川吉宗が100株を移植させ、江戸庶民の憩いの場になったといわれています。その後は、佐原鞠塢(さはらきくう)や宇田川惣兵衛ら地元の人々によって増し植えされ、江戸時代後期には「江戸第一の花の名所」などと称えられました(江戸名所花暦)。これまで災害などでたびたび存続の危機に直面しましたが、多くの人々の努力の甲斐あって現在まで受け継がれてきました(現在の桜は、昭和45年に植樹されたソメイヨシノを主体としています)。
 墨堤の桜は、その保全を希求した大倉喜八郎らによって、明治16年(1883)に桜の植樹が行われました。隅田公園には、その事業完成を記念して建てられた墨堤植桜之碑が残り、墨堤の桜の歴史を知ることができます。

PageTop