宝井其角「ゆうだちや」の句碑(雨乞いの句碑)

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宝井其角「ゆうだちや」の句碑(雨乞いの句碑)

西暦年(世紀)・月・日1777年建立、1873年春再建
元号年(時代)・月・日安永6年建立、明治6年春再建
登録・指定登録文化財
種別有形文化財(歴史資料)
ふりがなたからいきかく「ゆうだちや」のくひ(あまごいのくひ)
員数1基
寸法総高130.0 ㎝ 幅190.0 ㎝ 奥40.5 ㎝
所蔵者宗教法人 三囲神社
資料所在地向島2-5-17 三囲神社
解説 正面に「此御神に 雨乞する人に かはりて」、「遊(ゆふ)た地(ち)や 田(た)を見(み)めくりの 神(かみ)ならば 晋 其角」と刻まれています。
 この句は、宝井其角が元禄6 年(1693)6 月に雨乞いをするものに代わって三囲神社で詠んだとされる句で、翌日に雨が降ったことから、雨乞いの句と呼ばれています。五・七・七の冒頭に「ゆたか」の三字を織り込み、豊作の祈りが込められています。
 宝井其角(1661 ~ 1707)は、松尾芭蕉(まつおばしょう)の高弟で、初代雪中庵(せっちゅうあん)服部嵐雪(はっとりらんせつ)(1654~1707)とともに蕉門の双璧とされる俳人です。「晋」とは其角の俳号の一つ「晋子」を示します。裏面には、安永6 年(1777)に碑が建立されたものの、摩滅したために其角堂永機(きかくどうえいき)が再建したとの経緯が刻まれています。

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