木版画 「牡丹に胡蝶」 葛飾北斎筆 錦絵大判(ピーター・モースコレクション)

木版画 「牡丹に胡蝶」 葛飾北斎筆 錦絵大判(ピーター・モースコレクション)

西暦年(世紀)・月・日1830年~1844年
元号年(時代)・月・日天保年間
登録・指定指定文化財
種別有形文化財(絵画)
ふりがなもくはんが ぼたんにこちょう かつしかほくさいひつ にしきえおおばん
員数1点
寸法縦25.4cm
横37.7cm
所蔵者墨田区
資料所在地亀沢2-7-2 すみだ北斎美術館
解説 錦絵で本格的に花鳥画が描かれはじめたのは天保年間(1830~44)ころからといわれ、北斎と歌川広重が双璧とされます。落款(らっかん)などから、制作年代は天保年間と推定され、70代の北斎が錦絵に集中した時期にあたります。画面は、西村屋与八(永寿堂)から出版した横大判の花鳥画全10図のうちの一図で、紙・色彩の保存状態から、古くから北斎の花鳥画を代表する作品とされます。
 画面は、風に揺らぐ牡丹とその風で体勢を崩した蝶によって構成されます。花びらの輪郭線など細部に北斎の特徴を見ることができ、また、背景が薄黄色の地潰しとなっている点には、明清画からの影響もうかがえます。
 平成11年には国際文通週間の切手の図柄に選ばれました。

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