渡辺省亭

作者名よみわたなべせいてい
作者名欧文WATANABE Seitei
生没年1851 - 1918(嘉永4 - 大正7)

略歴・解説

明治から大正時代の日本画家。
江戸蔵前の札差、吉川家に生まれる。本名義復。のち渡辺家の養嗣子となる。
慶応2年(1866)、菊池容斎に入門。明治8年(1875)、起立工商会社に入社し、輸出用陶器の図案制作に携わる。
明治11年(1878)、パリ万博に際し日本画家として初めて渡仏、滞在中は印象派の画家らと積極的に交流し、帰国後、洋画の技法を取り込んだ洒脱な絵画に新機軸を打ち出した。
内国勧業博覧会や万博に出品するほか、鑑画会に参加、木版画や挿絵の仕事も多く手がけた。
迎賓館赤坂離宮の楕円形七宝額絵の下絵制作にあたるなど画家として高い評価を得ていたが、晩年は展覧会出品を控えて画壇から距離を置き、市井の画家としての制作を専らにした。

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