英一蝶

作者名よみはなぶさいっちょう
作者名欧文HANABUSA Iccho
生没年1652 - 1724(承応1 - 享保9)

略歴・解説

17世紀後半から18世紀前半に、江戸を中心に活躍した画家。
医師の多賀伯庵の子として京都に生まれる。名は信香(のぶか)、字は君受(くんじゅ)、号は狩林散人、北窓翁など。
幼時江戸に下り、狩野安信に師事するが、浮世絵に関心を抱き、都市風俗に深く馴染んで新しい風俗画の領域を開拓する。
太鼓持ちとしても活躍し、将軍綱吉の縁筋の大名を巻き込んだ醜聞事件を起こし、元禄11(1698)年三宅島に配流される。
宝永6(1709)年、将軍代替の大赦で江戸に帰り、画号を英一蝶と改めて旺盛な作画活動を再開。江戸狩野派の様式を風俗画の分野などで発展させ、様々な画題で独自の表現を追究した。

2016年『徳川の平和(パクス・トクガワーナ) ―250年の美と叡智―』、p. 193

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