蜀國桟道図
作品名よみ | しょっこくさんどうず |
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作品名(欧文) | Plank Road to Shu (China) |
作者 | 富岡鉄斎 |
種別 | 日本画 |
受入番号 | 599 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | J-102 |
員数 | 1幅 |
形状 | 掛幅装 |
寸法(cm) | 172.7×96.0 |
材質 | 絹本着色 |
材質英文 | Color on silk, hanging scroll |
制作年(西暦) | 1905頃 |
制作年(和暦) | 明治38頃 |
記銘、年紀 | (右上)「峽雨棧霧 鐡齋散人」 白文方印『富岡百錬』『葦原赶人』 |
受入年度(西暦) | 1983 |
受入年度(和暦) | S58 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 京都、風景 |
解説 | 蜀国桟道とは中国四川省と陜西省を結ぶ険しい山道で、古来より難所として知られる。画題としてもしばしば取り上げられた。鉄斎は学問に支えられた広い知識を背景に、仙境図をはじめ中国の主題による作品を多くのこした。当然のことながら、「胸中丘壑」を写す山水画の作例も多い。鉄斎は山水画においても、伝統的な水墨の手法によりつつ、ダイナミックな画面構成、近代的な色彩感覚など、随所に強烈な個性を示した。 本図では、高く聳える山塊が林立するというダイナミックな構図のなかに、険しい桟道を縫うように描く。所々には朱を施した楼閣を配し変化をもたせている。道行く人の姿は小さく、景観の雄大さを物語っている。画面右上に記された「峽雨桟霧」は、「谷間に雨が降り桟道を霧が濡らす」の意。鉄斎はこの景観を、潤いのある墨と青緑のより破綻なく表現している。 なお、本図には「蜀国桟道図」と自筆により題された共箱が付属する。 (当館旧ウェブサイト 作品解説より) |