伊豆三津長浜より富嶽を望む図

作品名よみいずみとながはまよりふがくをのぞむず
作品名(欧文)Mt.Fuji Viwed from Mito Nagahama in Izu
作者狩野派
種別日本画
受入番号598
枝番号0
分類番号J-101
員数1幅
形状掛幅装
寸法(cm)58.5×102.5
材質紙本墨画淡彩
材質英文Ink with slight color on paper, hanging scroll
制作年(西暦)17世紀前半頃
制作年(和暦)江戸時代前期
記銘、年紀(右下) 朱文壺印『元信』(欠損)
受入年度(西暦)1983
受入年度(和暦)S58
受入方法購入
キーワード静岡、狩野派、富士山
解説伊豆北西部、駿河湾に面した一帯で、描写は、驚くほど実際の地形に忠実。右方の集落が三津長浜、下辺中ほどの岬が長井崎で内浦湾を形成し、右方、淡島、鷲頭山、瓜島、牛臥山とつづいて愛鷹山越しに富士山がみえる。画面左辺に沿う入り組んだ海岸線(その先端が大瀬崎)は、現実には画面下辺沿いに水平にあるべきだが、垂直に起こして画面内に取り込むという意図的な操作がなされている。
室町水墨画風の没骨描と江戸前期風の点景表現が併存し、時代判定は難しい。右下隅かすかに残る「元信」壺印は後捺。

1999年『狩野派の世界 ―静岡県立美術館蔵品図録―』、p. 28

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