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小麦畑と赤い屋根の家
作品名(欧文) | The Wheat Farm with Red Houses / Le Champs de Blé aux Maisons Rouges |
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作者 | モーリス・ド・ヴラマンク |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 590 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-041 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 60.0×73.0 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1905 |
記銘、年紀 | (右下)Vlaminck(下線あり) |
受入年度(西暦) | 1983 |
受入年度(和暦) | S58 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 西洋、風景 |
解説 | 1901年、ベルネーム・ジュヌ画廊で開催されていたゴッホ回顧展を訪れたヴラマンクは、会場でマティスに出会った。ゴッホとマティス、両者が、フォーヴィスム期のヴラマンクの、チューブから出したままの原色絵具や厚く盛り上がった力強い筆触に強い影響を与えたことを考えると、このときの三者の出会いは示唆的である。 ヴラマンクが厳密な意味でフォーヴィズムの画家といえるのは、1905年から1908年までと考えられ、彼はこの時期のほとんどをパリの北西に位置するセーヌ河畔の町シャトゥーとその周辺で過ごしている。かつて印象派の画家たちが集まり、制作したアルジャントゥイユやブージヴァルなどに程近いこの町は、ヴラマンクが若い時期に長く過ごした地であり、彼にとってもっとも身近な、そして愛着のある土地であった。本図に描かれた赤い屋根は、この付近の家に特徴的なものでたびたび描かれている。また、小麦畑やそこに働く人物というモティーフは、色彩や筆触と同様、ゴッホの作品を想起させる。本図は豊かな色彩や巧みな構成により、この時期の彼の作品の中でもっとも充実したものの一つに数え上げられる。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 33 |