箱根
作品名よみ | はこね |
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作品名(欧文) | Hakone |
作者 | 児島善三郎 |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 589 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-040 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 90.7×115.2 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1937頃 |
制作年(和暦) | 昭和12頃 |
記銘、年紀 | (左下)善三郎 |
受入年度(西暦) | 1983 |
受入年度(和暦) | S58 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景 |
解説 | 晩秋から初冬にかけての、箱根峠より望む芦の湖の景色を描いた作品。手前から順に、樹木の茂った丘、湖水、旧御用邸跡の半島、大きく誇張された山腹が、平行な層をなす色面として配列され、右端の湖畔には瀟洒な洋館を2棟添えている。枯草色の山は太い描線で形態の力動性を強調され、青、緑、白で塗り重ねられた動的な空と静的な青く透明感のある湖面がその効果を高めている。樹木等の細部は大胆に省略され、点線に還元されて画面に統一的なリズムと装飾的な効果を与えている。この様式化された作調には、縦書の漢字によるサインが暗示するように、児島の言う「日本人の油絵」への追求が示されている。「雄大な感じをなんとか画に表わしたいと思い、思い切った表現を試みた」とする児島の率直な自然観照とその表現、日本の古典の咀嚼とが、本図を質の高い風景画にしている。この作品には同一構図の作品(三重県立美術館蔵)が存在するが、様式化の度合から推して、制作年代で本館蔵のものが先行すると考えられる。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 118 |