梅花図

作品名よみばいかず
作品名(欧文)Plum Tree
作者楫取魚彦
種別日本画
受入番号44
枝番号0
分類番号J-013
員数1幅
形状掛幅装
寸法(cm)101.6×28.8
材質紙本着色
材質英文Color on paper, hanging scroll
制作年(西暦)18世紀半ば - 後半
制作年(和暦)江戸時代中期
記銘、年紀(左中)「魚彦画」 魚形朱印二顆
受入年度(西暦)1980
受入年度(和暦)S55
受入方法藤江喜重氏寄贈
キーワード小杉文庫
解説荒々しい筆致で梅の枝を描いた作品である。
背景に淡く水色を刷き、濃墨による梅樹とのコントラストを強調しており、南蘋派に通有の表現が用いられている。樹幹には墨の滲みを巧みに用い、硬い質感が表されている。
本作の構図や表現は建部凌岱《梅鳥図》(当館蔵)と近似するが、本作はより荒々しい筆致で描かれている点が注目される。本作に看取される、背景と主要モチーフである樹木の描写においてコントラストを強調する表現は、たとえば松林山人《白梅叭々鳥図》(個人蔵)などに通ずるものがあり、安永年間に江戸画壇で活躍し、南蘋派風の花鳥画を得意とした松林山人と魚彦との関連が注目される。

2019年『諸派興隆―十八世紀の江戸画壇』リーフレット、p. 36

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