梅鳥図

作品名よみうめとりず
作品名(欧文)Plum Blossoms and Bird
作者建部綾足
種別日本画
受入番号36
枝番号0
分類番号J-012
員数1幅
形状掛幅装
寸法(cm)105.4×29.0
材質紙本墨画
材質英文Ink on paper, hanging scroll
制作年(西暦)18世紀半ば - 後半
制作年(和暦)江戸時代中期
記銘、年紀(右下)朱文方印『寒葉斎』 (左下)白文方印『凌岱』
受入年度(西暦)1980
受入年度(和暦)S55
受入方法藤江喜重氏寄贈
キーワード小杉文庫
解説粗放な筆致で梅樹を描き、花鳥を取り合わせた作品である。
梅の枝に止まる鳥は嘴を大きく開き、大声で鳴いているようである。
凌岱の作例には、南蘋派としては荒く、粗放な筆墨表現を用いたものが多いが、本作は凌岱作品のなかでも、とりわけ粗い筆遣いによって描かれている。
同画題を描いた凌岱の代表作である《梅に叭々鳥図》(愛知県美術館)と比べても筆遣いが簡略で、濃淡表現は平板である。
無落款である点も含め、本人の作であるか検討の余地があるが、粗放な筆墨表現、大声で鳴く鳥の表現などは、建部凌岱《枯木白鷺図》(個人蔵)に似る。
楫取魚彦《梅花図》(当館蔵)との関連が注目される作品である。

2019年『諸派興隆―十八世紀の江戸画壇』リーフレット、p. 36

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