ポッツォーリのセラピス神殿
作品名(欧文) | The Serapis Temple in Pozzuoli |
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作者 | フランチェスコ・ピラネージ/ルイ・ジャン・デプレ |
種別 | 版画 |
受入番号 | 1732 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | P-480 |
員数 | 1 |
寸法(cm) | 46.7×66.2 |
材質 | 紙、アウトライン・エッチング、手彩色 |
材質英文 | Hand colored outline-etching on paper |
制作年(西暦) | 1781? |
受入年度(西暦) | 2021 |
受入年度(和暦) | 令和3 |
解説 | ルイ・ジャン・デプレの素描に基づき、フランチェスコが彫版、さらに手彩色が施された一点。1783年、デプレとフランチェスコは、デプレの原画を基にフランチェスコが輪郭のみを彫版、これをデプレが手彩色するという作品の制作を発表する。48点が予定されたが、デプレが1784年にスウェーデンに移住したため、10点のみが制作された。本作は、フランチェスコとデプレによる共作のうち4点を占める考古学的景観のひとつで、ナポリ以西の古代港湾都市ポッツォーリに現存する、長らくセラピス神殿と誤認されてきたマケルム(古代ローマの市場および建物)の遺跡を主題とする。画面中央の基壇上に立ち、左にそびえる巨大な3本の円柱を見ながら議論するグランドツアーの旅行者たち、それとは対照的に遺物を気にもせずお喋りに興じる地元民たちを左前景に、右に樹木とその後方にはパラッツォ・トレドの塔を配し、中央右から左に境界の壁や建築物によって画面を上下にほぼ二分する構成である。古代遺跡とグランドツアーの旅行者を効果的に配することによって18世紀当時の南イタリアでの考古学的熱狂を表現しながら、手彩色ならではの雅趣が加味された一作。 |