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書状(五月十日、内山弥兵衛<真龍>宛)

作品名よみしょじょう
作品名(欧文)Letter
作者本居宣長
種別
受入番号248
枝番号1
分類番号C-188
員数1幅
形状掛幅装
寸法(cm)17.1×44.1
材質紙本墨書
材質英文Ink on paper, hanging scroll
制作年(西暦)1783
制作年(和暦)天明3
受入年度(西暦)1980
受入年度(和暦)S55
受入方法藤江喜重氏寄贈
キーワード小杉文庫
解説内山弥兵衛(真龍)宛宣長書簡は、21「内山真龍筆県居翁伝稿本」と関連するもの。
宣長は、天明元年十一月九日の真淵十三回忌追善会を機に、追悼歌文を集めて『手向草』編集を企てる。同二年正月、宣長の序が書かれた時点で初稿本(『本居宣長全集』第十八巻解説でいう自筆本甲にあたる)が作られ、それをもとにいくつかの写本が作られたらしい。「去々年岡部翁霊祭の哥集御覧被成候由、濱松なる翁ノ故家へも写され、尚又江戸へも可被遣由、本懐ニ奉存候」と書簡にあるので、天明二年、初稿本が出来て間もなく、真龍は初稿本の転写を見て、自身でもその写本を作ったものであろう。同三年三月十五日付で真龍は宣長に書簡を送り、県居翁伝と長歌、および遠江・駿河の人々の作品を届けたものと思われる。本簡はその返書にあたり、『手向草』に真龍および遠・駿の人々の作品を収める旨を伝えている。これらは、『手向草』編集の最終段階で加えられたものであろう。
なお、この一軸には、寺沢卯蔵宛大平書簡を合装するが、これについての詳細は不明である。

※岡本勝「『手向草』の成立」『国語国文学報』四五 昭和六二年

1988年『藤江家旧蔵 小杉文庫名品抄』、p. 32

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