西湖図

作品名よみせいこず
作品名(欧文)View of Seiko
作者狩野如川周信
種別日本画
受入番号1726
枝番号0
分類番号J-359
員数1幅
形状掛幅装
寸法(cm)120.2×191.0
材質絹本墨画着色
材質英文Ink and color on silk, hangingscroll
制作年(西暦)17世紀後半 - 18世紀前半
制作年(和暦)江戸時代中期
記銘、年紀(右中)「周信筆」 朱文方印『如川之印』
受入年度(西暦)2020
受入年度(和暦)R2
受入方法購入
キーワード狩野派、風景
解説浙江省杭州にある西湖を描いた作品である。
西湖図は歴代の狩野派のリーダーが描いた画題で、狩野元信の作品(石川県立美術館本、出光美術館本)や狩野探幽の作品(石川県立美術館本)が著名であるが、木挽町狩野家の祖・狩野尚信による静岡県立美術館本、常信による立花家史料館本、岐阜市歴史博物館本、典信による徳川美術館本などが知られている。
本作は常信作品と典信作品の間に位置する時期の作例であり、図様も常信による立花家史料館本などを再構成したものとみなされる。モチーフの形態は、尚信による静岡県立美術館本などに比べ、やや平板化しているが、滲みの強い墨のグラデーションが巧みに用いられており、藍や黄を淡く刷くことで色調が整えられ、要所に緑や濃墨が用いられている。丸みの強い岩の形態や柳の枝ぶり、淡墨を短く、均質に施した草の描写などの細部には、周信の筆癖が表れている。
本作において、周信はメリハリのある筆墨、彩色表現によって、大画面にモチーフを破綻なく描いており、周信の作例中でも際立って完成度が高い。本作は掛幅として破格の大きさを誇り、モチーフの描写も丁寧であることを勘案すると、周信の代表作として記憶されるべき大作と言えよう。

※薄田大輔「狩野典信にみる江戸狩野派の探幽学習」
  (『金鯱叢書』第四四輯 二〇一七年)

2019年『諸派興隆―十八世紀の江戸画壇』リーフレット、p. 36

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