遺産
| 作品名よみ | いさん |
|---|---|
| 作品名(欧文) | Legacy |
| 作者 | 吉仲太造 |
| 種別 | ミクスト・メディア |
| 受入番号 | 1701 |
| 枝番号 | 0 |
| 分類番号 | MX-39 |
| 員数 | 1 |
| 形状 | 額装 |
| 寸法(cm) | 168.0×122.0 |
| 材質 | パネル、新聞紙、鉛筆、銀粉 |
| 材質英文 | Panel, newspaper, pencil, silver powder |
| 制作年(西暦) | 1966 |
| 制作年(和暦) | 昭和41 |
| 記銘、年紀 | (右下)1966.3 T.YOSINAKA. |
| 受入年度(西暦) | 2018 |
| 受入年度(和暦) | H30 |
| 受入方法 | 寄贈 |
| 解説 | 本作は当館所蔵の《現代美術》と同時期の作品であるが、《現代美術》が新聞紙に釘をコラージュした物質感の強いものとなっているのに対し、本作は平滑な表面をもっている。また、画面にメディウムを塗布することにより、光沢を持っていることも相違点である。画面上に見えるフォルムは、洋服の型紙である。人物を直接描いたり、形作ったりすることをせず、型紙を提示することによって不在を感じさせ、またタイトルと相まって死を印象付けている。一方、素材として使われた新聞紙は株式欄のページであるが、吉仲は新聞紙の物質的な性質だけではなく、こうした抽象的な数字の背後に働く、経済や政治についても関心を持ち、新聞紙を利用していた。 反芸術が隆盛した時代、吉仲もまた釘をコラージュするなどして物質感の強い作品を制作したが、極端なオブジェ化を進めることなく、絵画というメディウムにこだわり、複数の方法を並行して試みながら、新聞のコラージュ作品の制作へと移行していった。新聞のコラージュ作品の中でも、「遺産」の連作は作品数が多く、吉仲にとって特に関心の強かった手法、モチーフと言える。 |