輞川図巻

作品名よみもうせんずかん
作品名(欧文)Wangchuan Villa
作者作者不詳
種別中国絵画
受入番号1698
枝番号0
分類番号J-353
員数1巻
形状巻子装
寸法(cm)29.5×472.3
材質絹本著色
材質英文Color on silk, handscroll
制作年(西暦)17世紀
制作年(和暦)明時代 - 清時代
受入年度(西暦)2018
受入年度(和暦)H30
受入方法寄贈
備考10図の断簡を1巻の巻子へ修復
キーワード風景
解説輞川図は、唐代の詩人・画家である王維の別業を描く主題。
明代以降、王維が文人画家の祖として位置づけられ、重視された後、中国や日本の文人画家にとって重要な主題となり、多くの輞川図が制作された。
とりわけ、北宋・郭忠恕の描いた《輞川図巻》を明代に郭世元が模刻した石刻本が有名で、以降、この図様が広く流布した。
本図巻の図様は、おおむね石刻本と一致している。人物表現は明代に活躍した仇英風であり、界画的な建築描写や樹叢の点描など、モチーフの描写は細緻である。
石刻本の図様をもとに描かれた肉筆の輞川図巻としては、現在シアトル美術館本などが知られるが、本図巻はそれらと並ぶ貴重な遺例と言える。

2022年4月1日公開に合わせて執筆

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