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春園の月
作品名よみ | しゅんえんのつき |
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作品名(欧文) | Moon on Spring Garden |
作者 | 横山大観 |
種別 | 日本画 |
受入番号 | 1566 |
分類番号 | J-336 |
員数 | 1幅 |
形状 | 掛幅装 |
寸法(cm) | 105.6×137.1 |
材質 | 絹本墨画 |
材質英文 | Ink on silk, hanging scroll |
制作年(西暦) | 1937 - 1939 |
制作年(和暦) | 昭和12 - 昭和14 |
記銘、年紀 | (左下)「大観」 朱文方印『鉦鼓洞』 |
受入年度(西暦) | 2012 |
受入年度(和暦) | H24 |
受入方法 | 寄贈 |
キーワード | 春 |
解説 | 幅140cm近くにもなる巨大な掛幅に描かれるのは、銀の月が照らし出す梅園の朧な情景。三株の古木がうごめくように枝を伸ばし、その先には白い可憐な花をつける。ひそやかに、しかしふつふつと開いて盛りを迎えようとする梅花は、春の園を馥郁とした香りで満たしているだろう。古木の風格ある姿と、それを照らして宵闇に浮かび上がらせる月。人知れず繰り広げられるその共演は、神秘的でありながら生々しい生命力をも感じさせ、本作の独特の魅力を作り出している。 明治から昭和にかけて近代日本画を牽引した横山大観の作。墨を基調とした画面は朴訥とした味わいがあり、野趣に富むが、代表作《生々流転》(東京国立近代美術館蔵)を経た的確で自在な水墨技法がそれを支えている。大観らしい、気分の大きさを感じさせる迫力ある一点。 2022年4月1日公開に合わせて執筆 |