早来迎機・1
作品名よみ | はやらいごうき・いち |
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作品名(欧文) | Hayaraigo Machine 1 |
作者 | 中村宏 |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 1400 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-206 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 112.0×162.0 |
材質 | キャンヴァス、アクリル、マジックペン |
材質英文 | Acrylic, magic marker on canvas |
制作年(西暦) | 1988 |
制作年(和暦) | 昭和63 |
受入年度(西暦) | 2009 |
受入年度(和暦) | H21 |
受入方法 | 寄贈 |
解説 | 当館では、「早来迎機」の連作のうち、1から3を当館が所蔵している。同じく当館が所蔵する「車窓篇」シリーズにおいて、中村は複数の窓枠を描くことで、一つの絵画の中に複数の画面を配置した。このシリーズの中で、作者は絵画への考察を深め「タブロー機械」へと発展させる。中村は、絵画内に複数の画面を描くほか、シリーズ内でシークエンスが続くような作品を試みた。当作品も「タブロー機械」のコンセプトの元制作されたもので、窓のような形を背景に、流れる粒子のような形や反復する弧の形によって、時間や運動がダイナミックに表現されている。なお、タイトルにある「早来迎」とは、阿弥陀如来が、往生者を導くために急速にこの世に現れることを言う。 1と2は比較的似たイメージをしており、3は画面が3分割されたような構成となっている。3の左側の部分については、同種のイメージを斜め方向から覗いたような、横方向に短縮した形である。 支持体に目を向けると、作者はキャンヴァスを裏返しにして描いており、キャンヴァス生地のざらざらした質感を利用している。また、1と2については、キャンヴァスを切ってから繕った箇所があり、絵画の物質性もにも気づかされる作品である。 |