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富士(沼津江浦)
作品名よみ | ふじ(ぬまづえのうら) |
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作品名(欧文) | Mt.Fuji from Enoura(Numazu) |
作者 | ジョルジュ・ビゴー |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 1300 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-170 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 24×58 |
材質 | 板、油彩 |
材質英文 | Oil on panel |
制作年(西暦) | 1885 - 1887頃 |
制作年(和暦) | 明治18 - 明治20頃 |
記銘、年紀 | (左下)[署名]G.Bigot (裏面)伊豆国江浦港ヨリ富士山ヲ眺望ス画師美好 |
受入年度(西暦) | 2004 |
受入年度(和暦) | H16 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、日本洋画 |
解説 | 白雲たなびく青々とした富士をすっきりと伸びやかに描く。手前の樹叢の精緻な描写は、湿り気を帯びた柔らかい日本の自然を的確に捉えている。沼津江浦から描かれたことが、裏面に記された「伊豆国江浦港より富士山を眺望す 画師 美好」という記述から分かる。ビゴーの油彩による風景画は珍しく、なかでも、本作のように富士を大きく捉えたものは、他に類例がない。 ビゴーは、1882年に来日し、17年間という長い期間を、日本に滞在した。その間、時局風刺雑誌『トバエ』を月に2回刊行するとともに、『ザ・グラフィック』『ル・モンド・イリュストレ』などの英仏の新聞の美術通信員として日本各地の事件や日清戦争を取材した。 板に描かれた本作は、ジャーナリスト・風刺画家として活躍したフランス人ビゴーが、旅先で目にした光景を堅実な油彩画法でとどめたものである。「風景画家ビゴー」という意外な一面を窺わせる、貴重な油彩画の1点である。 『アマリリス』119号、2015年、p.1 |