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宇津の山路

作品名よみうつのやまじ
作品名(欧文)Pass through Mt. Utsu
作者今村紫紅
種別日本画
受入番号1218
枝番号0
分類番号J-295
員数1幅
形状掛幅装
寸法(cm)126.5×50.4
材質絹本着色
材質英文Color on silk, hanging scroll
制作年(西暦)1912
制作年(和暦)明治45
記銘、年紀(右下)「紫紅」 朱文楕円印『紫紅』
発表展第18回紅児会展
開催年1912(明治45)
受入年度(西暦)2000
受入年度(和暦)H12
受入方法購入
備考共箱(表)「宇津乃山路」 (裏)「明治四十五年初夏之作 紫紅自題」 朱文方印
キーワード風景、静岡
解説同年《近江八景》、翌々年《熱国之巻》を発表した紫紅最充実期の作で、明るい色彩や柔らかな筆遣いなど、その特色がおおいに発揮され、みずみずしい生動感がある。南画を意識した縦長の構図や樹木の描写法、宗達への私淑に由来する伝統的な主題、これらの要素を含みこみ、さらに西洋から取り入れた色彩点描を用いて、新しい日本画を構築していこうとするところに、紫紅の独自性や革新性が見て取れる。日本画の表現に新たな風を吹き込んだ紫紅は、「蔦の細道」という伝統的な主題に対しても新局面を切り開いた。

2005年『物語のある絵画 日本画と古典文学の出会い』、p. 92

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