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干瓢干し図
作品名よみ | かんぴょうほしず |
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作品名(欧文) | Dried Gourd Shavings |
作者 | 鈴木其一 |
種別 | 日本画 |
受入番号 | 1148 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | J-282 |
員数 | 1幅 |
形状 | 掛幅装 |
寸法(cm) | 112.3×39.2 |
材質 | 絹本着色 |
材質英文 | Color on silk, hanging scroll |
制作年(西暦) | 19世紀半ば頃 |
制作年(和暦) | 江戸時代後期 |
記銘、年紀 | (左下)「菁々其一」 朱文重郭円印『庭柏子』 |
受入年度(西暦) | 1997 |
受入年度(和暦) | H9 |
受入方法 | 購入 |
解説 | 干瓢造りの様子を描いた作品である。 干瓢は、浮世絵において風物として好んで取り上げられ、『北斎漫画』十三篇や、歌川広重《東海道五拾三次(保永堂版)》(当館蔵)中の「水口 名物干瓢」に描かれている。 本作の各人物を描く筆線は硬く、フォルムが崩れている部分が認められ、定型表現を援用したような描写が見受けられる。各人物の目は黒点によって表され、目尻には細線を引き重ねるなど、其一の描く人物表現の特徴が看取されるが、俗味が強く、表情が硬い。これらの表現から、本作は其一工房の作品である可能性が高いだろう。 干された干瓢が風に揺らぐ様子を表す筆遣いは軽快で、江戸で生活する庶民の日常のひと時を切り取ったような情景が斬新である。其一画が庶民の風俗を取り上げた画題において人気を博したことを推察させる作品と言えよう。 2019年『対立と融和―十九世紀の江戸画壇』リーフレット、p. 44 |