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神の変容 表紙

作品名(欧文)Transformations of God (Die Wandlungen Gottes)Title
作者エルンスト・バルラッハ
種別版画
受入番号1085
枝番号0
分類番号P-182
員数1
材質紙、木版
制作年(西暦)1920 - 21
受入年度(西暦)1995
受入年度(和暦)H7
受入方法購入
キーワード西洋
解説本作は7点組の木版画の連作で、1919年から20年にかけての素描に基づき、20年から21年にかけて制作、バルラッハの版画作品を多く手掛けているパウル・カッシラーによって、21年から22年にかけて発行された。初版はA(全11部)とB(全110部)の2つのエディションに分かれており、エディションAは皮装され、作家の親しい友人に配られた。本作は、このエディションAのうちの1部。
黒と白のコントラストを生かした木版画の素朴な描写は、彼が中世ドイツの表現を意識していたことを示している。バルラッハは、しばしば自分自身の執筆した劇のテクストに基づいた、挿絵的な版画を制作しているが、本作には特定のテクストはあてられていない。本作は、キリスト教的な主題を扱い、個々に明確な典拠を持つもの(例えば、旧訳聖書の天地創造を表した1作目の《第一日》と7作目の《第七日》、中世以来の伝統的主題である4作目の《死の舞踏》など)もあるが、全体構想と深くかかわるようなテーマを持つわけではない。むしろ神が変容していく姿のうちに、被造物は創造者の位相の一つであり、被造物の中に創造者が偏在するという、バルラッハ自身の宗教観・世界観を描き出したものであろう。(Is)

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