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シウラナの教会

作品名(欧文)A Church in Ciurana / Ciurana, l'Église
作者ジョアン・ミロ
種別油彩画
受入番号1070
枝番号0
分類番号O-118
員数1
形状額装
寸法(cm)46.3×55.1
材質キャンヴァス、油彩
材質英文Oil on canvas
制作年(西暦)1917
記銘、年紀(左下)Miró(下線あり)
受入年度(西暦)1994
受入年度(和暦)H6
受入方法購入
キーワード風景、西洋
解説ミロは、1915年にバルセロナのガリ美術学校を修了したのち、初めてのアトリエを共同で借り、画家となることを意識して作品の制作を始めた。
1915年から17年までのミロの様式は、カタロニア的フォーヴィスムと呼ばれている。当時ミロが住んでいたバルセロナには、フォーヴィスム、キュビスムなど、パリの芸術動向の情報がかなり届いていた。この時期のミロの色彩や描法は、これらの、特にフォーヴィスムの影響を反映しているが、スペインの外に出たことのないミロの「フォーヴ」は、パリのそれとは同質のものではなく、カタロニア的抒情によって再解釈されている。当時ミロは、静物画、肖像画と並んで、故郷バルセロナ周辺の風景を多く描いている。それらの風景画は、主として、モンロチ、カンブリルス、シウラナ、プラデスの、4つの田舎の村やその周辺で描かれた。本作の舞台となったシウラナは、バルセロナとヴァレンシアの中間に位置する山地である。
外界を力強い筆触で強調されたリズミカルな輪郭線と、強烈な色彩で主観的にとらえた本作には、フォーヴィスムやキュビスムなどの影響だけでなく、カタロニアのロマネスク壁画との関係も指摘される。

1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 35

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