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布の弛み
作品名よみ | ぬののたるみ |
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作品名(欧文) | Slack of Cloth |
作者 | 高松次郎 |
種別 | 彫刻 |
受入番号 | 1067 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | S-078 |
員数 | 1 |
形状 | 立体 |
寸法(cm) | 360.0×360.0 |
材質 | 帆布 |
材質英文 | Cloth |
制作年(西暦) | 1969 |
制作年(和暦) | 昭和44 |
受入年度(西暦) | 1994 |
受入年度(和暦) | H6 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 現代 |
解説 | 実在の世界は眼の錯覚によって成り立っていることを、トリックを組入れた作品によって明らかにし、そのような錯覚を破壊していったのが、高松の60年代の作品である。この作品も、一見するとただの大きな布が床にひろげられただけだが、四辺がきちんと四角く形を保っていて全体に平らであるはずの布が、真ん中へ行くにつれて自然に盛り上がっている。これは、中心にむかって布がだんだん広がるように、遠近法による錯覚に従って縫い合わされているためで、「視覚的真実さに対する疑念」が提示されている。展示のたびに、出現する布のしわの状態が異なり、モノの在る状態と他者との関係についての問題を含む点で、後の「もの派」の観点からも重要な作品である。本作は1969年のパリ青年ビエンナーレに出品され、グループ賞を受賞している。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 146 |