右隻
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三十六歌仙歌意図屏風
作品名よみ | さんじゅうろっかせんかいずびょうぶ |
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作品名(欧文) | Scene of Japanese Poems Made by Thirty-six Poetic Immortals |
作者 | 狩野永岳 |
種別 | 日本画 |
受入番号 | 1058 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | J-264 |
員数 | 6曲1双 |
形状 | 屏風装 |
寸法(cm) | 各152.0×357.0 |
材質 | 紙本金地着色 |
材質英文 | Color on gold-leafed paper, a pair of six-fold screens |
制作年(西暦) | 1830 - 1867 |
制作年(和暦) | 文政13 - 慶応3 |
記銘、年紀 | (右隻右下・左隻左下)「狩野縫殿助藤原永岳」 朱文吊鐘形印『永岳』 白文方印『黙契神会』 |
受入年度(西暦) | 1994 |
受入年度(和暦) | H6 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 京都、狩野派 |
解説 | 藤原公任撰の三十六歌仙を、左右隻に十八名ずつ描いた作品である。 三十六歌仙の歌を一首ずつ色紙に書し、各扇に三紙ずつ、歌仙の順に色紙を貼り付け、色紙の近くに和歌を絵画化した図様が描かれている。 山水景観のなかに歌仙絵を描き込む趣向は、三十六歌仙を描く作例のなかでも類例を見ず、きわめて珍しい図様が用いられている。画中の景観表現は、歌意を絵画化した図様と有機的に関連しており、画面構成や図様の選定には、綿密な計算と試行錯誤が繰り返されたことが推察される。 各モチーフは極細線と華やかな彩色によって精緻に描かれており、歌仙の顔貌は老若男女の描き分けも巧みで、表情は豊かである。歌に詠まれるモチーフは、詳細に、鮮やかに視覚化されている点が注目される。画面に広がる金雲は山間を覆っており、濃彩による空、山、水などの景観表現には、青緑山水図のような理想化、擬古的な特徴が指摘でき、復古的で王朝趣味的な画題にふさわしいものとみなされる。細かい岩皴、執拗に描き込まれる波など、景観描写における細部へのこだわりは、異様なまでに濃密な空間を作り出している。 ※山下善也「狩野永岳筆三十六歌仙歌意図屏風の詳細」 (「静岡県立美術館紀要」一四号 一九九九年) 高木文恵 作品解説『伝統と革新 京都画壇の華 狩野永岳』 (彦根城博物館 二〇〇二年) 木下京子 作品解説」 (Felice, Fischer and Kyoko, Kinoshita, eds. Ink and gold: art of the Kano Exh.cat. Philadelphia Museum of Art, 2015.) 2018年『幕末狩野派展』、p. 179 を基に加除修正 |