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木賊兎図

作品名よみとくさうさぎず
作品名(欧文)Hares with Scouring Rushes
作者円山応挙
種別日本画
受入番号1055
枝番号0
分類番号J-261
員数1幅
形状掛幅装
寸法(cm)104.5×42.0
材質絹本着色
材質英文Color on silk, hanging scroll
制作年(西暦)1786
制作年(和暦)天明6
記銘、年紀(右下)「丙午仲秋写 應挙」 白文方印『應挙之印』 白文方印『仲選』
受入年度(西暦)1994
受入年度(和暦)H6
受入方法購入
キーワード京都
解説繊細な毛描きと周到な着彩によって描かれた三羽の兎の奥に、付立(つけたて)で引いた緑青あるいは群青の上に、細墨線によって筋目と節を表わした木賊を配している。描写力はきわめてすぐれており、可憐な兎の描写は比類が無い。やわらかな兎の質感と鋭くざらついた木賊の質感も見事な対比を見せている。
本図は、応挙が明和7年(1770)~安永元年(1772)頃に描いた≪花鳥写生図巻≫(京都・個人蔵)中の第10図(白兎)・第11図(黒兎)などの「写生」が前提となって生まれた作品と考えられる。写生した動植物を画面に配置するに際し、対象と余白の関係は、充分に考慮され、理想的な絵画空間が設定されている。応挙の絵画史的な意義は、まさにこの写生と整形という点にあり、応挙円熟期の力量・本領がじゅうぶんに発揮された秀作として注目される。
なお、兎の周囲、外隈風に施された淡墨の上に、かすかだが確かに白雲母(きら)が蒔かれている。これは、月光のきらめきをあらわすものであり、「月下の兎」を描いたものだという魅力的な解釈が提起されている。「丙午仲秋」という午記にしめされた季節も、その解釈にふさわしいものである。応挙の試みたこうした繊細な表現を、じっくりと味わっていただきたい。

(当館旧ウェブサイト 作品解説より)

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