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白梅に錦鶏図

作品名よみはくばいにきんけいず
作品名(欧文)Pair of Golden Pheasants on Plum Tree with White Blossoms
作者中山高陽
種別日本画
受入番号1054
枝番号0
分類番号J-260
員数1幅
形状掛幅装
寸法(cm)97.3×34.5
材質絹本着色
材質英文Color on silk, hanging scroll
制作年(西暦)18世紀半ば - 後半
制作年(和暦)江戸時代中期
記銘、年紀(左下)「高陽山人造」 白文方印『象先』 朱文方印『廷沖』
受入年度(西暦)1994
受入年度(和暦)H6
受入方法購入
解説白梅の樹幹に止まる雌雄の錦鶏を描いた作品である。
本作のモチーフ、構図などは南蘋派の作品に散見され、高陽が南蘋派風を取り入れた作例と考えられる。梅花には淡い白が施されているが、錦鶏には鮮やかな彩色が用いられている。高陽作品としては珍しく、錦鶏の羽は細やかに描き込まれている点が注目される。
先行研究によると、本作に捺された「象先」、「延沖」印は、明和二~六(一七六五~六九)年頃の使用印と推定され、本作は、高陽の花鳥画の大作である《鳳凰孔雀図屏風》(高知県立美術館)が描かれた時期の制作と考えられるが、《鳳凰孔雀図屏風》に比べ、本作には南蘋派風の特徴がより強く認められ、モチーフを描く筆遣いは技巧的である。
高陽の画業のなかでどのように捉えるべきか、検討を必要とする作品と言えよう。

※細野正信「中山高陽論」(『東京国立博物館紀要』五号 一九七〇年)

2019年『諸派興隆―十八世紀の江戸画壇』リーフレット、p. 36

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