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フギット・アモール

作品名(欧文)Fugitive Love / Fugit Amor
作者オーギュスト・ロダン
種別彫刻
受入番号996
枝番号0
分類番号S-064
員数1
形状立体
寸法(cm)55.0×87.6×56.0
材質大理石
材質英文Marble
制作年(西暦)1895以前
記銘、年紀(台座)A.Rodin
受入年度(西暦)1993
受入年度(和暦)H5
受入方法購入
キーワード彫刻、西洋
解説女性の後ろから仰向けになって、追いすがるように腕を伸ばす男性。アクロバティックな感じのする組み合わせが白い大理石で見事に彫り上げられています。この作品は14番と同じようにダンテの『神曲』「地獄篇」の中に出てくるパオロとフランチェスカの物語をもとに制作されました。夫の弟と愛し合ったあげく2人とも殺され、不倫の罪で地獄の暗い雲の中を漂い続ける姿を表現しています。背中合わせの男女は、永遠に一緒になれないという意味になっています。この男女の姿はそれぞれ独立した別の意味を持つ作品を合体させたもので、ロダン独自の手法なのです。男は≪放蕩息子≫という作品そのままであり、胸を反らせた女は≪地獄の門≫の≪考える人≫がいるスペースの左はしに登場しています。なお≪地獄の門≫の右側の扉の中央と右下には、ほとんど同じ格好をした≪フギット・アモール≫が、男女の上下の位置を変えて、2つ取り付けられています。
白の大理石と黒のブロンズで出来上がった≪フギット・アモール≫は材質の違いでこのように全く違った作品に見えています。

(当館旧ウェブサイト 作品解説より)

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