《地獄の門》第三試作

作品名(欧文)The Gates of Hell, third Maquette / Porte de l'Enfer, troisième maquette
作者オーギュスト・ロダン
種別彫刻
受入番号979
枝番号0
分類番号S-055
員数1
形状立体
寸法(cm)110×73×31
材質ブロンズ
材質英文Bronze
制作年(西暦)1880 - 81
記銘、年紀(左側面下)E.GODARD Fondʳ(右側面下)© By MUSEE Rodin 1992 Nᵒ Ⅲ/Ⅳ
受入年度(西暦)1992
受入年度(和暦)H4
受入方法購入
キーワード彫刻、西洋
解説ロダンは《地獄の門》の制作を依頼され、色々な構想を練りますが、この第3試作は全体像を構想した最終的な試作です。初めの段階では当時の多くの教会の門と同じように、左右5つずつ、あるいは4つずつの規則正しいパネル構成が考えられていました。しかしやがて、ロダン独自の流動感あふれる、混沌とした構図に変わっていきました。中央の十字架の上に《考える人》が坐り、むかって右の扉の下にはパオロとフランチェスカの《接吻》、死んだ子を悼む《ウゴリーノ》というダンテの『神曲』「地獄篇」から直接採用した2つの物語が描き出されています。また左右の柱にはミケランジェロの作品を偲ばせるカリアティードなどが表されています。
作品の左下にロダンの指の跡が刻まれていて、作家の模索する気持ちが伝わってくるようです。

(当館旧ウェブサイト 作品解説より)

PageTop