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小屋と木立のある田舎道
| 作品名(欧文) | Country Road with Cottage under Trees |
|---|---|
| 作者 | ヤーコブ・ファン・ライスダール |
| 種別 | 油彩画 |
| 受入番号 | 966 |
| 枝番号 | 0 |
| 分類番号 | O-107 |
| 員数 | 1 |
| 形状 | 額装 |
| 寸法(cm) | 39.6×46.0 |
| 材質 | キャンヴァス、油彩 |
| 材質英文 | Oil on canvas |
| 制作年(西暦) | 1670年代 |
| 受入年度(西暦) | 1992 |
| 受入年度(和暦) | H4 |
| 受入方法 | 購入 |
| キーワード | 風景、西洋 |
| 解説 | 田舎道は、森林、海浜、河川、砂丘、滝などとともに、ヤーコブ・ファン・ライスダールがしばしば取り上げた主題であった。その一例であるこの晩年作の特徴は、ヤーコブが彼自身のパノラマ的景観から広大な空を引出し、スケール・ダウンした小屋や木立を中景に配列したことであろう。開け放たれた前景の後方に立ち並ぶ木立は、蛇行する小道を辿って行き着く風車のある地平線と呼応し、無限の距離をつくりだしている。距離を表すこういった手法は、決して伝統的であったとは言い難く、画面の片側を斜面で対角線状に切り取ったピーテル・ブリューゲルやアダム・エルスハイマー、枠組みを利用して深々とした空間をつくりだしたクロード・ロランの手法とも異なっている。1650年代のヤーコブによって追及されたモニュメンタリティは、もはやまったく見て取れない。空の美しい青と対照的な地面の暗褐色は、黄金色に輝く丈高の木の葉群を浮き立たせると同時に、ヤコブの抑制のきいた色使いの妙を伝えている。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 15 |