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川のある山岳風景
作品名(欧文) | A Mountainous River Landscape |
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作者 | サルヴァトール・ローザ |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 965 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-106 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 123.2×198.5 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1650年代後半 |
記銘、年紀 | (中央の岩)SR[モノグラム] |
受入年度(西暦) | 1992 |
受入年度(和暦) | H4 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、西洋 |
解説 | 1649年、フィレンツェからローマに戻ったローザは、デモクリトスやディオゲネスなどを主題にした大作を発表し、歴史画家としての栄達をはかったが、その一方で風景画の制作も精力的におしすすめていた。1650年代後半の様式的特徴を示す本作は、《洗礼者ヨハネのいる風景》《モーゼの救出》《アポロンとクマエの巫女≫など、横幅2mを越す一連の大型作品に連なるものである。前景人物は宗教的あるいは哲学的意味を含んでいないが、プラットフォーム的な岩盤、岩山の大きな量塊、へし折れた枝、遠方の険しい山岳、風に流されゆく雲は、40代のローザの風景画にしばしば見いだされるモティーフであり、それらの組み合わせによる斜め後方への空間の伸展は、この画家本来のものといえる。 ローザ没後のヨーロッパには、彼自身盗賊であったとかマザニエッロの一揆の先導者であったとかいう伝説が誕生し、18世紀後半から19世紀中頃にかけて彼の作品は、英国で大いにもてはやされた。本作もおそらく17世紀末までにローマからロンドンに送られ、以後ながらく英国貴族たちに所有されていた。対画と考えられている≪川のあるイタリア風景≫(l20.8×196.3cm)の前景にも、‘SR’(モノグラム)の著名が見られる。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 13 |