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サビーニの山羊飼
作品名(欧文) | Goatherd in the Sabine Hills / Paysage avec le chevrier aux Monts Sabins |
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作者 | ガスパール・デュゲ |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 951 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-102 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 68.5×49.5 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1669 - 1671 |
受入年度(西暦) | 1991 |
受入年度(和暦) | H3 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、西洋 |
解説 | ガスパール・デュゲは、ローマ生まれでローマ育ちのフランス人画家。姉が高名な画家二コラ・プッサンと結婚したため、義理の兄となったプッサンに師事し、画業に進む。自ら、ガスパール・プッサンと名乗ることもある。非常な人気を博し、教皇インノケンティウス10世や、コロンナ家等からの注文も受けていた。作品にローマ周辺の野山、殊にティヴォリ近郊が描かれることでも知られる。 本作品では、画面右側中景に、古代の遺構らしい建物が描かれている。画面左手前の山羊飼いが、18世紀当時の服装ではなく、古代ローマ人のようなトゥニカと思われるものをまとっている。今日の日本に住む者の目で見ると、一見では分からないのだが、当時この作品を見る人々であれば、デュゲがここで行なった「古代」を連想させる工夫を、すぐに了解出来たであろう。 とはいえ、ここに描かれたローマ北東の山岳地帯は、クロード・ロランの作品に見るような、穏やかで牧歌的な風景というより、もう少し実際の土の香りを感じさせるようなもののようである。 2019年『古代への情熱―18世紀イタリア・考古学と芸術の出会い』、p. 27 |